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2009年学校訪問レポート

2009年大賞受賞/オギュスタン・ベルク氏

開催日時
2009年9月18日(金)
会場
福岡県立修猷館高等学校
参加
生徒800人

講堂に集まった1、2 年生を前に、どうやって日本と出合ったかに始まり、哲学者和辻哲郎の著書「風土」が自身の研究テーマの方向性を決定づけたことやこれまで研究してきたことなどを、日本に滞在していた時のエピソードや思い出を交えながら分かりやすく語りました。

“日本の風土を考えるきっかけに”

北海道開拓時代に入植した農民たちが、不可能とされていた北海道での稲作を成功させたことを例に挙げて、風土とは環境そのものではなくそこに住む人間の主体性を通じてとらえた環境であることなど興味深い話が続々。

また、日本をはじめ先進国では風土性がなくなり画一化が進んでいることにも触れ、「風土性を保ちながらも世界の良い面を取り込んでいくことが大切」と訴え、生徒たちがいま一度日本の風土について考えるきっかけとなるような講演会となりました。閉会後は場所を移し、生徒代表7 人との懇談会生徒からのいろいろな質問に丁寧に答え、時折笑いが起こる和やかな時間となりました。

2009年学術研究賞受賞/パルタ・チャタジー氏

開催日時
2009年9月18日(金)
会場
西南学院高等学校
参加
3年生の生徒450人

西南学院高等学校チャペルで、同校3年生450人を前に約50分間の課外授業が行われました。

“目にみえない、大切なことに目を向けて”

冒頭でチャタジー氏は自らの生い立ちに触れ、小さいころはサッカーの選手になりたかったこと、アメリカの大学に留学して歴史や政治を学んだこと、当時の母国のすさんだ状況などを話しました。

さらに、200 年にわたってイギリスの統治下にあったインドの歴史や経済発展について、大国の支配を受けていない日本との違いを交えながら語りました。その中で「目の前の現実だけが本当の姿だと思わないで。その背後にある見えないもの、語られないことを掘り下げ、さらには将来へのつながりにも疑問を持ってほしい」と、批判的な目で問題提起することの大切さを訴えました。

途中、緊張がちに聴いている生徒たちに向かって「歴史が好きな人は?」「どの時代がおもしろいと思う?」「歴史学者になりたい人は?」などと問い掛ける一幕も。最後に、歴史を学ぶことの喜びや意義を熱く語り、生徒たちへのメッセージとしました。

2009年芸術・文化賞受賞/三木 稔氏

開催日時
2009年9月18日(金)
会場
福岡市箱崎清松中学校
参加
生徒450人

箏曲部の活動が活発な箱崎清松中学校の芸術鑑賞会に三木稔氏が出席し、華やかに音楽交流をしました。

“自分を表現するために、幅広い勉強を”

三木氏は作品に対する思いを紹介しながら、オペラ歌手の宇佐美瑠璃さんとピアノ伴奏の柳津昇子さんに童謡「のはらうた」など自作の4 曲を披露してもらいました。優しく温かい曲調に、生徒約450人が聴き入りました。

そのお礼として、同校箏曲部の20人は箏曲「石筍(せきじゅん)」を演奏。20台の琴が紡ぎだす重層な音色に、三木氏は「呼吸の合った素晴らしい演奏でした」と拍手を送りました。

その後は三木氏がマイクを握り、現代音楽に適した新箏の開発にまつわる話や、曲作りに込めた思いなどを講演。三木氏は生徒からの質問にも笑顔で答え、「オペラ作曲で大切なことは?」という質問に、「オペラは歌や演奏、舞台美術などが集結した総合芸術。音楽を表現するための幅広い要素を勉強することが大切です」と強調しました。

2009年芸術・文化賞受賞/蔡 國 強(ツァイ・グォ・チャン)氏

世界的アーティストである蔡國強を前に、福岡の大学院に通う5人のアーティストの卵たちが自作のプレゼンテーションを行い、アドバイスしてもらうというイベントを開催。文化サロンと学校訪問を兼ねた特別企画となりました。

福岡アジア文化賞年次報告書ダウンロード

福岡アジア文化賞授賞式の様子や各種イベントのレポートを含めた2009年度の事業報告書を、PDF形式でダウンロードいただけます。

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各種イベントレポート

2009年度の学校訪問以外のイベントレポートをご覧いただけます。