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2010年学校訪問レポート

2010年大賞受賞/黄秉冀(ファン・ビョンギ)氏

黄秉冀(ファン・ビョンギ)氏による学校訪問
開催日時
2010年9月17日(金)/13:00~15:45
会場
福岡市立曰佐中学校
参加
曰佐中学校全校生徒400名

まだまだ残暑が残る9月の昼下がり、2010年(第21回)大賞受賞/黄秉冀(ファン・ビョンギ)氏が福岡市立曰佐中学校へ学校訪問に訪れました。そして生徒たちが一生懸命に手作りした花のアーチをくぐりぬけ、全校生徒400名が待つ体育館へと入場、福岡市内の中学校でもここ曰佐中にしかない琴部による演奏に迎えられました。

和楽器が好きで、琴を習った経験もあるファン氏は、5人の女生徒が奏でる「桜」など日本の曲に聴き入っていました。

“伝統=骨董ではない、新しい風を”

お返しは韓国から招いた演奏家による伝統楽器の演奏。「伝統をそのまま守るだけだったら骨董と同じ」、黄氏が披露したのは、すべて自作の曲でした。

演奏に加えて、曲のモチーフや楽器についての解説もありました。最後は、チャングの躍動感あふれる独奏。「ほかの人を助けていると、いつかは自分が晴れ舞台に立てますよ」という生徒たちへのメッセージを込めたそうです。

最後には、生徒手作りのくす玉が割られるなど終始歓迎ムードに包まれ、ファン氏らが退場する時には、演奏家と生徒とが笑顔で握手をかわすなど、心のこもった交流が行われました。

生徒からの質問に丁寧に答えるファン氏
生徒からの質問に丁寧に答えるファン氏
琴部と吹奏楽部による生徒演奏
琴部と吹奏楽部による生徒演奏
生徒たちと握手をかわす笑顔のファン氏
生徒たちと握手をかわす笑顔のファン氏

2010年学術研究賞受賞/ジェームズ・C・スコット氏

スコット氏による学校訪問
開催日時
2010年9月17日(金)
会場
福岡県立城南高校
参加
生徒800名

福岡県立城南高校の体育館に集まった1、2年生の生徒に向かい、第21回福岡アジア文化賞 学術研究賞を受賞したジェームズC・スコット氏は、自身の経験をふまえ『Speaking Truth to Power』という題目で講演を行いました。

“困難なときこそ、成長するチャンス”

体育館に集まった1、2年生を前に「Speaking Truth to Power」と題し、スコット氏が講演しました。自身の経験を振り返り、「快適な場所から困難な場所に行き、大変な思いをすることが人生には必要。一番困難な時期が、一番成長し、最も試される時期である」と強調。「同じことの繰り返しの毎日ではなく、そこから離れ、快適ではない場所へ行き、新しいことを経験してほしい」と熱く語りました。

質疑応答では、多くの生徒が英語で質問しました。「留学したい」という生徒にスコット氏は「本当はここにいる生徒全員が海外に行くべきだ」とユーモアを交えながら答え、「自国の文化を見つめるいい機会になる。ぜひ外国で経験を積んでほしい」とエールを送りました。

生徒たちに熱く語りかけるスコット氏
生徒たちに熱く語りかけるスコット氏
生徒からの質問に答えるスコット氏
生徒からの質問に答えるスコット氏
生徒から花束贈呈を受けるスコット氏
生徒から花束贈呈を受けるスコット氏

2010年学術研究賞受賞/毛里和子氏

毛里和子氏による学校訪問
開催日時
2010年9月17日(金)/12:20~14:30
会場
福岡県立修猷館高校
参加
1・2年生徒840名

アジア地域研究、とりわけ現代中国研究における第一人者として有名な毛里氏が、福岡県立修猷館高校の生徒に対し『臨地研究のすすめ―Invitation to Area Studies―』という題目で講演を行いました。

“アジアの連携には、若い世代の力が必要”

講堂に集まった1、2年生を前に、自身について、九州とのつながりを交えて自己紹介。ユーモア溢れる毛里氏の話に生徒の緊張もぼぐれていきます。

続いて、戦後日本最初の海外学術調査の記録映画「カラコルム」が地域研究に興味を持つきっかけとなったこと、自身が中国でどんな研究をしてきたか、地域研究についての面白い本の紹介など、写真や図を用いながら話されました。

さらに文化と文明の関連性について話を広げながら「興味ある地域の文化を知りたければ実際に現地に足を運ぶべきだ」と訴え、地域研究の素晴らしさを伝えました。

講演後は生徒代表約20人との懇談会を開催。「アジア各国との良好な関係を築くためには、あなたたちの力が必要」とメッセージを送ると、生徒たちも力強くうなずいていました。

生徒に語りかける毛里氏
生徒に語りかける毛里氏
生徒代表との懇談会
生徒代表との懇談会
生徒からの花束贈呈
生徒からの花束贈呈

2010年芸術・文化賞受賞/オン・ケンセン氏

オン・ケンセン氏学校訪問
開催日時
2010年9月17日(金)/14:00~15:00
会場
福岡県立北崎小・中学校
参加
生徒170人

世界を舞台にいま最も旺盛な創作活動を続ける舞台芸術家であるオン・ケンセン氏。福岡でもとりわけ豊かな自然に囲まれた糸島半島にある福岡県立北崎小・中学校を訪問しました。

“形だけではわからない価値を知り、自分らしい表現を”

自分の名前を漢字で紹介するなど、和やかなムードで始まった今回の学校訪問。生徒を次々に前に呼んで、九州、日本、アジア諸国の地図をホワイトボートに描かせ、こう語りかけました。

「自 分が暮らすエリアは世界と比べればとても小さい。でも、大きさを面積だけで捉えては面白くない。生まれ育ったその土地は、自分にとっては全世界と等しいく らい大きな存在だ。両親の望みや思いが込められた自分の名前や、自分を形作った故郷について考えながら、自由な表現をどんどん発信してほしい」とオン氏ら しい新しい視点を子どもたちに示しました。

後半には、オン氏がプロデュースし、ラオスの7~14歳の子どもたちが制作したビデオアートを上映。同世代の子どもが構成、撮影した映像に、生徒たちは熱心に見入っていました。

交流会後は、たくさんの生徒たちから握手やサインを求められ、早くも子どもたちの心を掴んだようでした。

子どもたちに語りかけるオン氏
子どもたちに語りかけるオン氏
ホワイトボードを使って説明するオン氏
ホワイトボードを使って説明するオン氏
生徒からサインを求められるオン氏
生徒からサインを求められるオン氏

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各種イベントレポート

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