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2013年その他イベントレポート

2013年学術研究賞受賞/テッサ・モーリス=スズキ氏

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開催日時
2013年9月14日(土)/15:00~17:00
会場
九州大学伊都キャンパス

政治学、社会学、人類学…さまざまな分野で、テッサ氏から影響を受けている研究者と学生約20名が参加。氏は、現在取り組んでいる近現代日本と東北アジアに関する国際共同プロジェクトについて説明し、「いま、東北アジアは大変に重要な転換期を迎えている」と強調します。

勢力の中心が中国から日本へと移行した時代、日清・日露戦争を朝鮮半島の支配権を争う第一次朝鮮戦争、そして日本帝国が崩壊し、冷戦構造の枠組みを決める1950年~53年の朝鮮戦争を第二次朝鮮戦争、現在私たちが直面している状況を、第三次朝鮮戦争と位置づけ、「朝鮮半島では冷戦は依然としてと終了していないため、これが東北アジアの不安定さの要因ともなっています」というテッサ氏。

「第一次と第二次の朝鮮戦争が、周辺国に与えた影響の詳しい検証が必要です」と、今後の研究の方向性を示され、その後参加者と活発な質疑応答と議論が繰り広げられました。

研究者や学生ら約20名が参加
研究者や学生ら約20名が参加
コーディネーターの吉岡斉九大副学長
コーディネーターの吉岡斉九大副学長
熱い議論を交わす参加者たち
熱い議論を交わす参加者たち

2013年芸術・文化賞受賞/ナリニ・マラニ氏

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開催日時
2012年9月15日(日)/10:30~12:00
会場
福岡アジア美術館 彫刻ギャラリー

冒頭、マラニ氏から、福岡アジア美術館に展示中の自身の作品を前に、丁寧な解説があり、サロンに参加した九州大学美学美術史専攻の学生約20名は、作者の解説付きの作品鑑賞に大感激。

進行の後小路氏より「作品を前にしていろんな話をお聞きしたいと考え、急遽、美術館で行うことになりました」と説明がありました。

学生から寄せられる「描いた絵を消す意味は?」、「描く作業と身体性の関係は?」といった質問に、マラニ氏は丁寧に回答。「他の美術家との共同作業のとき、心がけていることは?」という質問には「作業の途中で必ず意見の違いが出てきます。その際は作業の手を止め、お互いに気持ちを落ち着けて話し合うことです。それは決して妥協ではなく、お互いが触発し合う魔法のようなプロセス。ですから、最終的にできるものは、作りはじめたときには、誰も予想もしなかったものに到達できるのです」と助言。美術を志す学生にとって、非常に有意義な時間となりました。

展示中の自身の作品について解説しながら作品鑑賞
展示中の自身の作品について解説しながら作品鑑賞
学生からの質問に丁寧に答えるナリニさん
学生からの質問に丁寧に答えるナリニさん
ナリニさんへ創作活動について質問する学生
ナリニさんへ創作活動について質問する学生

2013年芸術・文化賞受賞/アピチャッポン・ウィーラセタクン氏

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開催日時
2012年9月14日(土)/14:00~16:00
会場
キャナルシティ・ビジネス棟会議室

九州産業大学芸術学部デザイン科・黒岩俊哉教授の司会で、アピチャッポン監督の短編映画の上映もはさみながら監督のプロフィールを紹介。

続いて監督と参加者の対話形式でプログラムは進行。「ブンミおじさんの森」が大好きという参加者に対して「人間、虫、いろんな生き物が、過去も現代も同じレベルでつながっているアジア的感覚」と述べるなど、穏やかな雰囲気で質問に答えました。

時折、質問の内容に近い自身の制作した映像をスクリーンに映して解説。森を舞台にした作品が多いという指摘には「森に対してミステリアスなものとして興味を持った。人間は森で生まれ、森から出てきた。今、人間は都市に住み、森から離れて暮らしているが、磁石に引き寄せられるように森に帰ろう、という思いを抱いている。古くから人間は森に対して恐れ、アミニズム、もののけ、夢、幽霊、自然など多面的な誘惑を感じてきた」と、森への思いを語りました。

自身の作品について語るアピチャッポンさん
自身の作品について語るアピチャッポンさん
大好きな「ブンミおじさんの森」について質問する参加者
大好きな「ブンミおじさんの森」について質問する参加者
司会の黒岩俊哉教授
司会の黒岩俊哉教授

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