大きく
小さく

文字サイズ:

2014年学校訪問レポート

2014年大賞受賞/エズラ・F・ヴォーゲル

school1-main.jpg
開催日時
9月18日(水)/10:30~12:00
会場
西南学院大学 西南コミュニティセンター

西南学院やRKB毎日放送と共催し開催した記念 講演会には、大学生を中心に150名が参加。

“国民同士の文化交流が大切”

school1-middle1.jpgヴォーゲル氏は、講演の冒頭で自身の福岡との特 別なつながりを紹介し、「初来日の翌年の1959年には、妻子と一緒に福岡を訪れて博多人形を購入し、その後も数年おきに福岡を訪れ、アジア太平洋博覧会も見学しました」と当時を回想。また、日本と中国を研究し、両国に多くの友人を持つ立場から、日中関係の好転を願って力を注いでいきたいと抱負を語りました。

続いて、福岡は日本でもアジアと最も密接な関係にあり、奈良時代からアジア各国と往来し、2,000年もの平和的な交流の歴史を持つ、と解説。あわせて、元寇や秀吉の時代、日清戦争や第二次世界大戦など、困難な時代があったことを認めるべきだと提案しました。

その後、過去40年間の日中関係を振り返りながら、日中国交回復への流れから鄧小平の来日、両国の経済・文化交流の歴史について様々なエピソードを交えて紹介。

現在の日中関係については、両国がお互いに心遣いをもう少し持つことができればここまで関係が悪化することはなかったとの見解を示しました。

また、中国や韓国の若者が戦争や歴史について話しても、日本の若者は戦争や歴史についてあまりよく知らないということがあるとの事例を紹介し、国と国とが良い関係を構築するには歴史を学ぶことが重要だと提案しました。

会場から、中国が進めている途上国との経済関係強化への影響についての質問には、「中国は現地の習慣や相互の信頼に配慮しないなど、国際的な資本の使い方を勉強していない面があり、途上国からの反発を招く場合が見られる。私はここ数年で中国も低成長になると予想している」と答えました。

講演終了後には、西南学院大学の学生1人にヴォーゲル 氏の著作『現代中国の父 鄧小平』が贈られました。

会場を埋め尽くす観客のみなさま
会場を埋め尽くす観客のみなさま
会場からの質問に答えるヴォーゲル氏
会場からの質問に答えるヴォーゲル氏
著書をプレゼントされた学生さん
著書をプレゼントされた学生さん

2014年学術研究賞受賞/アジュマルディ・アズラ

school2-main.jpg
開催日時
9月19日(金)/15:10~16:00
会場
福岡県立福岡中央高等学校 講堂

学術研究賞受賞者である、アジュマルディ・アズラ氏が、福岡市内にある福岡中央高等学校を訪問しました。

“多文化主義とは、お互いを認め合うこと”

アズラ氏は冒頭、ヨーロッパとアメリカの地図に、それぞれインドネシアの地図を重ねて東西の幅を比較し、インドネシア国内の東西の移動は飛行機で数時間かかると説明。そして人口や宗教、言語や歴史、建国5原則や教育制度などを詳しく紹介します。「我が国の特長は多文化主義ですが、『多』とはそれぞれの異なる文化、習慣を尊重し、認め合うということ。また他のイスラーム諸国に較べて、我が国の女性には、多くの自由が与えられています」と強調しました。

インドネシアで人気の食べ物は、という質問にアズラ氏は、スマトラ島のパダンではなぜか「ほかほか弁当」の人気が高いと答え、ジャカルタをはじめ、多くの都市で和食が人気だと説明しました。日本では宗教に関心を持たない人が多いことについて、どう思いますか、という質問には「インドネシアでは若者でも宗教への関心が高く、モスクや教会、寺院などの祈りの場に通い、宗教を実践している」と静かに語りました。

テレビやインターネットではわからない宗教観や生活習慣の違いに、生徒の興味は尽きなかったようです。

学校見学するアズラ氏
学校見学するアズラ氏
講演するアズラ氏
講演するアズラ氏
生徒からの花束贈呈
生徒からの花束贈呈

2014年芸術・文化賞受賞/ダニー・ユン

school3-main.jpg
開催日時
9月19日(金)/14:10~15:35
会場
福岡市立長尾中学校 体育館

芸術・文化賞受賞者である、ダニー・ユン氏が、福岡市内にある長尾中学校を訪問しました。

“常に上を向いて、天天向上”

約50名の生徒が、事前に真っ白なユン氏のキャラクター『天天向上』に自らの思いや創造を託してデコレートした個性的な作品を制作し、ユン氏の訪問を待っていました。

そして、当日。生徒が持つカラーアーチの中を、ユン氏一行がにこやかに入場。ユン氏は「今回、初めて福岡に来て、みなさんに会えて非常に嬉しい」と挨拶。自分の成長過程について、「行儀が悪くてよくない子どもだったが、絵を描くことがとても好きだった。壁やテーブル、教科書などにいっぱい絵を描いたが、母親が自分の絵を好きになって励ましてくれた。」と微笑みながら話しました。

そして、生徒が創った『天天向上』作品やイラスト、漫画などをスクリーンに投影しながら、生徒との交流を楽しく展開。「ユンさんにとって、天天はどんな存在ですか」という質問には「私は好奇心が大切だと思っていて、小さなときには何だろうと上を見るが、大きくなると下を向いてしまう。だから、小さなときの気持ちを忘れないことが重要」と答え、生徒と指差しポーズを真似て楽しんでいました。

生徒の作った作品を見るダニー氏
生徒の作った作品を見るダニー氏
生徒からの花束贈呈
生徒からの花束贈呈
生徒に語りかけるダニー氏
生徒に語りかけるダニー氏

福岡アジア文化賞年次報告書ダウンロード

福岡アジア文化賞授賞式の様子や各種イベントのレポートを含めた2014年度の事業報告書を、PDF形式でダウンロードいただけます。

2014年福岡アジア文化賞年次報告書ダウンロード

各種イベントレポート

2014年度の学校訪問以外のイベントレポートをご覧いただけます。