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2018年学校訪問レポート

2018年大賞受賞/賈 樟 柯(ジャ・ジャンクー)

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開催日時
2019年9月21日(金)/10:40~12:10
会場
九州産業大学

2018年、大賞受賞の賈樟柯(ジャ・ジャンクー)氏が、福岡アジア文化賞の学校訪問の一環として、写真・映像メディア学科を有する九州産業大学を訪問しました。

“バーチャルなものに囚われて、目の前にあるリアルなものを見失うのではなく、実体のあるものから経験を積んで豊かになってほしい”

賈氏は、今回が日本の大学で初めての講演。学生で埋め尽くされた教室で、自身の学生時代のエピソードを披露しました。

賈氏は幼い頃に友人の死などに直面し、さまざまな出来事を物語として語らなくてはならないと思い、高校時代は執筆に没頭していたと当時を振り返りました。高校卒業後は絵の学校に通い、昼間は絵を、夜は小説を書いていましたが、どちらも「時間の流れ」を表現できないと感じていたそうです。

そんなときに、陳凱歌(チェン・カイコー)監督の映画『黄色い大地』に出合い、映画こそ自分がやるべきことだと思ったと語りました。北京電影学院入学後は、仲間とインディペンデント映画『小山の帰郷』を制作。賈氏は「映画監督の役割は、世界で起こっている物事を伝えるための郵便配達のようなものです。バーチャルなものに囚われて、目の前にあるリアルなものを見失うのではなく、実体のあるものから経験を積んで豊かになってほしいと思います」と学生にメッセージを送りました。

自らの学生時代のエピソードを語る賈氏
自らの学生時代のエピソードを語る賈氏
大学生たちに語り掛ける賈氏
大学生たちに語り掛ける賈氏
通訳は賈氏と長年交流のある樋口裕子氏
通訳は賈氏と長年交流のある樋口裕子氏

2018年学術研究賞受賞/末廣 昭

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開催日時
2018年9月21日(金)/11:00~12:20
会場
福岡女子高等学校

2018年、学術研究受賞の末廣昭氏が、福岡アジア文化賞の学校訪問の一環として、福岡市西区にある福岡女子高等学校を訪問しました。

“地域研究をジェンダーの観点から考える”

講演は「私と地域研究 ジェンダーの観点から」をテーマに、アジア経済研究の歩みや女性の社会進出などについて、スライドを用いながら行われました。カースト制度や女性の社会進出についての変遷や問題だけでなく、それらの研究に多くの女性研究者が活躍し、現地で粘り強く時間をかけ、緻密な調査が行われていることも語られました。

続いての質疑応答では「どんな高校時代だったか」との問いに、当時は塾がなかったこともあり、特別熱心な受験生でなかったと回答。また海外での印象的な経験については、タイの路上生活者が屋台で自分が食べているものよりも良いものを食べているのを見て、彼らの逞しさや、文化の違いを感じたことなど、ご自身のエピソードを交えて語っていだだきました。

その後、生徒から花束が贈呈され、生徒代表が「講演を通して物事の考え方や生き方について見直すことができ、今、頑張っていることに一生懸命取り組みたいと思いました」と挨拶しました。

講演する末廣氏
講演する末廣氏
生徒からの花束贈呈に笑顔
生徒からの花束贈呈に笑顔
生徒たちとの記念撮影
生徒たちとの記念撮影

2018年芸術・文化賞受賞/ティージャン・バーイー

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“自分の国の文化を大切に、自分でやろうと思ったことはやり遂げて”

2018年、芸術・文化賞受賞のティージャン・バーイー氏が、福岡アジア文化賞の学校訪問の一環として、福岡市城南区の堤ケ丘小学校と福岡市東区の和白中学校を訪問しました。

 


開催日時
2018年9月21日(金)/10:35~11:25
会場
堤ケ丘小学校

パンダワーニー伴奏者によるリズミカルな音楽で幕を開けた音楽交流会。まず、案内役の村山和之氏がパンダワーニーとティージャン・バーイー氏を紹介し披露される物語を解説。「マハーバーラタ」の物語を歌うパンダワーニーのパフォーマンスが始まりました。当初、児童たちは力強い歌声に圧倒された様子でしたが、次第にティージャン・バーイー氏の表情豊かな演技に引き込まれていき熱心にステージを見つめていました。

演奏後は児童たちが返礼として校歌を合唱。質問コーナーに移ると、楽器の特徴やマハーバーラタが作られた時代、パンダワーニーとの出合いについて児童たちは活発に尋ね、ティージャン・バーイー氏は一つ一つに丁寧に答えていました。締めくくりに「私は辛いことがあっても乗り越えて大好きなパンダワーニーを続けてきました。みなさんも自分の国の文化を大切に自分でやろうと思ったことはやり遂げましょう」とメッセージ。児童たちは盛んに拍手を送っていました。


開催日時
2018年9月21日(金)/14:25~16:15
会場
和白中学校

全校生徒から大きな拍手とヒンディー語による歓迎の言葉で迎えられたティージャン・バーイー氏一行。最初に村山氏がティージャン・バーイー氏と「マハーバーラタ」を紹介しステージはスタート。演奏は次第に熱を帯び、生徒たちは感動の眼差しで動きを見つめ歌声に聞き入っていました。

返礼として生徒たちは「ふるさと」を合唱。その後の質問コーナーで生徒代表が、パンダワーニーを女性が演じることの苦労を尋ねると、ティージャン・バーイー氏は「当時は批判が強く、家族にも理解してもらえませんでした。しかし、パンダワーニーを愛していたので乗り越えることができ、今は幸せ」と答え、「希望や夢に向かってやりたいことをやり抜いてください」とメッセージを送りました。それに対し生徒代表がお礼の言葉と共に花束と校歌が入ったCDを贈呈。ティージャン・バーイー氏は笑顔で受け取り、全校生徒に手を振って感謝の意を表していました。

パンダワーニーを披露するティージャン・バーイー氏
パンダワーニーを披露するティージャン・バーイー氏
生徒たちから「ふるさと」合唱の返礼
生徒たちから「ふるさと」合唱の返礼
生徒たちとの心あたたまる交流
生徒たちとの心あたたまる交流

各種イベントレポート

2018年度の学校訪問以外のイベントレポートをご覧いただけます。