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シャムスル・アムリ・バハルディーン氏、来福!

shamsulraicho.jpg第19回福岡アジア文化賞 学術研究賞受賞のシャムスル・アムリ・バハルディーン氏が、6月某日、福岡市役所に来庁されました。

6/15(水)京都大学東南アジア研究所にて行われたシンポジウムに参加するため日本に来られたシャムスルさん。

衝突から団結へ〜東南アジア研究における分析的挑戦」という題目で講演会を行われたそうです。

シャムスル A.B.氏は社会人類学名誉教授で、現在マレーシア国民大学民族研究所の創立所長。この25年「政治」「文化」「経済発展」をテーマとして広 範囲に研究、執筆、講演を行っており、マレーシアと東南アジアに経験的焦点を当ててきました。

「衝突から団結へ〜東南アジア研究における分析的挑戦」と題した氏の講演では、知識形態としての東南アジア研究に言及。

これまでの研究では、共産主義の支配から東南アジアの地域を救うことが、非共産主義の社会科学者にとって「政治的救済」であり、「悲観的予測者」としての役割を担ってきた政治アナリストは、経済危機がアジアで起こるたびに深刻で残虐な民族紛争が起こると予想してきました。

し かしながら、このような暴動が少なくともマレーシアでは実際に起こらなかったことを考えると、東南アジアの多民族社会は全体的に「安定的緊張」状態、つま り重大な社会矛盾に支配されている状況において生き続け、かつ全体的に親密につながっているという仮定が導き出されるとの持論を展開。その仮定を元に「結 束アプローチ(cohesion approach)」を用いて社会学的に、東南アジアを分析研究することは有益であり、マレーシアの経験的証拠を1つの事例研究として今後も提示していき たいとの見解を示されました。

 


 

京都大学での講演を終えられた後、福岡まで足を延ばされ福岡市役所を訪問いただきました。息子さんと一緒に来庁されたシャムスル氏は、その後太宰府や福岡アジア美術館などを散策された後、帰国の途につかれました。

今年3月に、マレーシアの国公立大学組織(大学数20、教員数1700)において、国内最初の特別名誉教授のひとり(他2名)に任命されたシャムスル氏ですが、その要因のひとつと して、福岡アジア文化賞の受賞が大きく関わっているとの言葉をいただきました。

マレーシア学術界のリーダーになられたこと、またその一助となれたとしたら、大変光栄に思うとともに、今後の更なるご活躍にも期待したいところです。

 

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