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第22回福岡アジア文化賞 芸術・文化賞受賞/ニールズ・グッチョウ氏によるネパール現地記者会見

記者会見でのグッチョウ氏11月13日、ネパール・カトマンズにある世界遺産パタン宮殿にて、芸術・文化賞を受賞されたニールズ・グッチョウ氏の現地記者会見が開催されました。

出身国ドイツではなくネパール、カトマンズで執り行われた今回の現地記者会見。カトマンズ盆地は自身の研究 の中心地のひとつであると同時に、第2の居を構える、氏にとってゆかりの地。今回は、そのなかでも特に1979年アジア初のユネスコ世界遺産として登録されたヒンドゥー教の建造物群のひとつ、パタン宮殿ムル・チョークでの開催となりました。


世界遺産の凛とした空気のなかで始まった記者会見には、ヘリテッジ・ネパール理事長であるサファルヤ氏や在ネパール日本国大使館の高橋大使などの要人がゲストとして出席されました。会見では、9月に福岡で開催された授賞式市民フォーラム福岡市内の中学・高校生との交流な ども紹介。藤原惠洋九州大学教授による贈賞理由説明後の受賞スピーチでは、長年たずさわってこられた修復作業における師や協力者への感謝の言葉を述べられました。そして「修復保存活動において、ネワール建築の職人が何世代にも渡って受け継いできた技術や知恵が何よりも大きい。またレリーフの修復に尽力してくれた職人たちがいてこそ、今の自分があると思う。」と現地スタッフを一人ずつ紹介。その作品を紹介するなど、スタッフとの強い絆をうかがわせる、心温まる受賞スピーチになりました。


ネパールでは仏様にちなむ聖なる花として愛されているマリーゴールド。その首飾りを、感謝の気持ちとして現地の人々から贈られると、会場は祝福ムードでいっぱいに。現地に腰を据え、そこに住む人々と共に汗を流し、共に創りだしてこられたグッチョウ氏ならでの温かい空気が会場いっぱいに広がりました。


氏は現在、パタン宮殿の入口部分のパティナ修復プロジェクトに取り組んでおられます。建てられた当時の栄華 を取り戻したい、壮観な様を再現したいという強い思いで、プロジェクトへの資金提供や寄付をネパールの経済界・起業家へPRされていました。技術支援を行う専門家としてだけではなく、現地プロジェクトリーダーとしてのたくましい顔を覗かせた現地記者会見でもありました。


近々、新著が出版されるグッチョウ氏。これからの活躍も期待されます。グッチョウ氏についての詳細は「第22回福岡アジア文化賞受賞者ページ」をご覧ください。

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