歴史ある福岡アジア文化賞が30周年を迎えられたことを心からお祝い申し上げます。
福岡アジア文化賞がアジアに関する研究や活動を行っている学者や芸術家を発掘し称え、アジアの人類と文化の歴史において卓越した地位を与えてこられたことに深く感銘を受けました。そのような賞は他には存在せず、とても特別な賞だと思います。

福岡市は、どこよりも早くアジアに注目した都市というだけではなく、アジアの多様な文化を称え高く評価してきた先駆的な都市です。

中でも、特に価値のある施設の一つに、アジア映画に特化した福岡市総合図書館のフイルムアーカイブ（映像ホール・シネラ）があります。

1999年に福岡アジア美術館で初めて行われた、6カ月間のレジデンス事業に招待されたアーティストの一人として、私は福岡市に特別なつながりを感じています。その時の経験は私の精神に深く刻み込まれ、今日まで私の作品の中に響き渡っています。

人間の状態と創造的な思考プロセスにおける深く素晴らしい研究で知られる輝かしい受賞者たちが名を連ねるこの栄誉ある福岡アジア文化賞を、2013年に私が受賞することができたことを、心から誇りに思います。

ありがとうございます。