レオナルド・ブリュッセイ/ 2019年(第30回)学術研究賞

画像:レオナルド・ブリュッセイ/ 2019年(第30回)学術研究賞

新型コロナウイルスがアジア全域に拡大した今、私たちの社会にとって芸術や文化が如何に貴重で、不可欠なものであるのかを教えてくれる福岡アジア文化賞は、これまで以上に重要なものとなっています。 

新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う衛生上の制限が芸術や文化に与えた影響は計り知れません。今やほとんどのアーティストが観客の目の前でライブパフォーマンスを行うことができず、彼らは収入を失ってしまいました。 

大規模な政治集会やデモの規制によって私達の表現の権利が危険にさらされ、インターネット上ではこれらの規制に対する陰謀説まで巻き起こっています。このような中、アカデミックな心の存在がかつてないほど重要になっています。 

そのため、福岡アジア文化賞委員会がこれまでの30年の歴史を振り返る決定をしたことを大変嬉しく思います。これによって、アジアの芸術と文化に対する歴代受賞者たちのさまざまな功績が示され、人々が歴代受賞者の足跡をたどるきっかけとなることを願っています。孤立や孤独という現状を克服できるのは、唯一、学問と芸術だけなのです。
 

 

 

 

 

 

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