「福岡アジア文化賞」は30年間日本からアジアに文化を発信するという大きなお仕事をしてこられました。本賞は、日本が世界に誇る知性(中根千枝先生、竹内實先生、石井米雄先生、辛島昇先生、衞藤瀋吉先生、大林太良先生、濱下武志先生、末廣昭先生)、そしてアジア地域研究の世界的人材(C.ギアツ先生、ワン・グンウー先生、エズラ・F・ヴォーゲル先生、費孝通先生、B.アンダーソン先生など)が受賞され、2010年第21回には、尊敬するジェームズ・C・スコット教授と私自身もご一緒する栄誉に浴することが出来、その学問的重みに圧倒されます。
2020年に新型コロナウィルスという災厄が世界を覆いました。疫病が国境、自然の障壁を超えるのであれば、疫病を封じ込める科学が国境や自然の障壁を越えなければなりません。アジア、ユーラシア、米州・アフリカの科学者のネットワークでワクチンと特効薬を作り出し、第31回の授賞式を必ず実現いたしましょう。