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「プリミティブ」プロジェクト~映画とアートの境界に挑む

そんな『ブンミおじさんの森』も、実は「プリミティブ」という大きなプロジェクトの一部だということは、あまり知られていないのではないでしょうか。

「プリミティブ」プロジェクトとは、大規模な同名の映像インスタレーションに加え、短編映画、アート本、長編映画で構成されたひとつの大きな作品群で、同じテーマの違う作品を多チャンネルで表現しています。テレビやラジオ番組、コミック、古い娯楽番組などの要素も垣間見ることができます。

「ブンミおじさんの森」を構想する際に、ロケハンを兼ねてイサーンを旅し、本プロジェクトと長編映画を完成させました。

cam_apichatpong_1.jpgドキュメンタリーとフィクションの間を行き来するような斬新な映像は、全てタイ東北部の幼いころの記憶にまつわるもの。ここでも、やはりタイという国から大きなインスピレーションを受けたようです。

同一のテーマを、映像インスタレーション、短編映画、長編映画、書籍・・・それぞれ違ったフォーマットで表現するという、ひとつの大きな作品群は、より一層彼の抱く世界観を表現しているといえるでしょう。

このように、アートの分野でも活躍の場を広げるアピチャッポンさんは、日本でも2008年に初の個展を開催。展示した映像インスタレーション「Unknown Forces」は、同年にアメリカのカーネギー美術館でも紹介され、カーネギー・インターナショナルより史上初のファイン・プライズが贈呈されました。

その後も、広島市現代美術館や東京都現代美術館、東京都写真美術館などの美術館、「メディア・シティ・ソウル2010」や「ヨコハマ トリエンナーレ2011」「ドクメンタ13」など大規模な国際展へ招待されるなど大きな評価を得ています。

映画・アートの境界を自由自在に行き来する、若きインディーズの雄に、今後も注目です。

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ART iT
http://www.art-it.asia/u/ab_suzukit/3lvx7nyLc8UE1AZhGdfs/
http://www.art-it.asia/u/admin_ed_itv/1GYLESMtczyZhJBN835C/