福岡アジア文化賞とは
福岡アジア文化賞とは
アジアは、多様な民族、言語、文化が共に生き、交流する世界です。その多様な文化は、長い歴史と伝統を守り抜くだけでなく、新しいものをも生み出してきました。
今、グローバリゼーション時代の到来により、文化面にも画一化の波が押し寄せ、アジア固有の文化が失われていく恐れがあります。このような時代にこそ、独自の文化を守り、育て、共生を進める必要があります。
福岡は、古くから日本の窓口として、アジア諸地域との交流において重要な役割を担ってきました。このような福岡の特性を踏まえて、アジア地域の優れた文化の振興と相互理解および平和に貢献するため、1990年に市、学界、民間が一体となって「福岡アジア文化賞」を創設しました。これまでに顕彰してきた多くの素晴らしい受賞者の方々は、アジア地域だけでなく世界各地で活躍しています。
未来へつながる文化交流とは、長い歴史と伝統をもつ固有の文化を保存、継承するのみならず、変化の中から生まれようとする新しいものにも目を向け、尊重し、そこから学びながら新たに創造していくことであり、福岡市は、市民と共にアジアの文化交流都市を目指しています。
私たちは、これからもこの賞を通じて、市民の皆様とともに、アジアの学術・芸術・文化に貢献した人々に敬意を表し、アジアの固有で多様な文化の価値を、都市の視点で広く世界に伝えていきたいと考えています。
これまでの歩み
- 1989年
- 「アジア太平洋博覧会-福岡’89」開催
- 1990年
- 福岡アジアマンスの中心事業のひとつとして「福岡アジア文化賞」を創設
- 1990年(第1回)
- 「アジア太平洋博覧会-福岡’89」の精神を継承して「福岡アジアマンス」がスタート
- 1999年(第10回)
- 受賞者による学校訪問を開始
- 2003年(第14回)
- 秋篠宮紀子妃殿下、授賞式に私的にご出席
- 2004年(第15回)
- 秋篠宮同妃両殿下、授賞式にご臨席(以降、毎年ご臨席)
- 2006年(第17回)
- 2001年(第12回)大賞を受賞したムハマド・ユヌス氏がノーベル平和賞を受賞
- 2009年(第20回)
- 20周年を迎える
- 2012年
- 2006年(第17回)大賞を受賞した莫言氏がノーベル文学賞を受賞
- 2014年(第25回)
- 25周年を迎える
- 2014年
- 四半世紀の功績が認められ外務大臣表彰を受賞
- 2019年(第30回)
- 30周年を迎える
年間スケジュール
- 1月下旬~2月上旬
- 学術研究賞選考委員会および芸術・文化賞選考委員会を開催
- 3月上旬
- 福岡アジア文化賞審査委員会を開催
→受賞者決定(内定) - 5月下旬~6月上旬
- 福岡アジア文化賞委員会を開催
→受賞者承認(正式決定) - 9月中旬
- 本年度の受賞者を福岡へお招きし、授賞式、市民フォーラム、学校訪問など各種イベントを開催
シンボルマークについて
1990年の第1回福岡アジア文化賞授賞式に向けて作成したもので、緑は大地を、赤は人々の情熱や活動を表し、アジアはそれが調和している世界だということを表しています。