福岡アジア文化賞とは
賞の目的
アジアの固有かつ多様な文化の保存と創造に顕著な業績を挙げた個人又は団体を顕彰することにより、アジアの文化の価値を認識し、その文化を守り育てるとともに、アジアの人々が相互に学び合いながら、幅広く交流する基盤をつくることに貢献することを目的とします。
各賞について
下記の3つの賞があり、それぞれ毎年度1の個人または団体に授与されます(受賞総数は毎年度3以下)。
大賞
アジアの固有かつ多様な文化の保存と創造に貢献し、その国際性、普遍性、大衆性、独創性などにより、世界に対してアジアの文化の意義を示した個人または団体を対象としています。
※学術研究賞または芸術・文化賞の候補者のなかから、大賞にふさわしい方を審査委員会にて選びます。
※ただし、授与することについて適当と認めるものがないときは、この限りではありません。
学術研究賞
人文科学・社会科学などの、アジアを対象とした学術研究における優れた成果により、アジアの理解に貢献するとともに、今後さらに活躍が期待される個人または団体を対象としています。
※「学術研究」には歴史学、考古学、人類学、社会学、政治学、経済学などが含まれます。
芸術・文化賞
アジアの固有かつ多様な芸術・文化の育成又は発展に貢献するとともに、今後さらに活躍が期待される個人または団体を対象としています。
※「芸術・文化」には美術、文芸、音楽、演劇、舞踊、映像(映画など)、建築、伝統文化、民族文化などが含まれます。
対象地域
東アジア、東南アジアおよび南アジア地域
- 東アジア
(8か国・特別行政区・地域) - 中華人民共和国、日本国、大韓民国、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)、モンゴル国、中華人民共和国香港特別行政区、中華人民共和国マカオ特別行政区及び台湾
- 東南アジア
(11か国) - ブルネイ・ダルサラーム国、カンボジア王国、インドネシア共和国、ラオス人民民主共和国、マレーシア、ミャンマー連邦、フィリピン共和国、シンガポール共和国、タイ王国、ベトナム社会主義共和国及び東ティモール民主共和国
- 南アジア
(7か国) - バングラデシュ人民共和国、ブータン王国、インド、モルディブ共和国、ネパール連邦民主共和国、パキスタン・イスラム共和国及びスリランカ民主社会主義共和国
選考過程
福岡アジア文化賞では、広く候補者を募るため、国内外の推薦委員(大学や著名な芸術文化団体、報道機関等に所属する方)からの推薦に基づき、受賞候補者を選考しています。
この中から真に優れた受賞者を選び賞を贈るため、アジアの学術、芸術・文化に関して高い見識を持つ委員で構成された2段階の選考組織により、厳正な選考・審査を行っています。
- 7~9月
- 推薦委員が翌年度の受賞候補者を推薦
※この期間以外でも常時推薦は受け付けていますが、当年度の9月までに受け付けた推薦は翌年度の受賞候補者となります。 - 1月下旬~2月上旬
- 学術研究賞選考委員会および芸術・文化賞選考委員会を開催
- 3月上旬
- 福岡アジア文化賞審査委員会を開催
→受賞者決定(内定) - 5月下旬~6月上旬
- 福岡アジア文化賞委員会を開催
→受賞者承認(正式決定) - 9月中旬
- 本年度の受賞者を福岡へお招きし、授賞式、市民フォーラム、学校訪問など各種イベントを開催