林英哲氏
開催日時
2022年9月26日(月)/14:15~15:45
会場等
内浜中学校

 大賞受賞の林英哲氏が、福岡市西区にある内浜中学校と交流を行いました。

 学校の体育館ステージ上に、ずらりと和太鼓が並んだ状態で始まった学校訪問。体育館に集まった300名以上の3年生を前に、講演と演奏を行った林氏。19歳で太鼓グループに入ったきっかけや、太鼓奏者として独立した経緯などを話した後、日本の太鼓の歴史について、時代ごとに太鼓の使い方が変化してきた様子や、林氏が創作した太鼓音楽の特徴について、英哲風雲の会のメンバー4名と共に実演を交えながら、分かりやすく解説しました。

 後半は、海外公演でも高い評価を受けている曲「モノクローム」を演奏し、会場は迫力ある太鼓の音色に包まれました。質疑応答では、生徒から次々と手が挙がり、積極的に質問が寄せられました。日々の体力づくり、公演時の緊張のほぐし方、西洋の打楽器と和太鼓の演奏方法の違いなど、林氏の豊かな経験を通して語られる言葉に、生徒たちは興味深く耳を傾けていました。林氏の太鼓に向き合ってきた人生を聞き、進路選択を間違に控えた3年生にとって、これからの人生に向き合うきっかけとなりました。

 最後に生徒代表が「伝統の太鼓を新しい形で世界に広げてきたことが、とても心に残りました」と、感想とお礼を伝えました。

 また、林氏が学校を後にする際には、演奏に感動した生徒が急きょ手作りの感謝状を手渡すという一幕もあり、林氏の真摯な生き方と太鼓の響きに大きな刺激を受け、感動にあふれる豊かな時間となりました。