- 開催日時
- 2025年9月17日(水)
- 会場等
- 福岡市立原中央中学校
修学旅行で沖縄を訪問予定の2年生に向けて「首里城復元と沖縄戦の記憶継承」をテーマに講演。高良氏は、米国統治下の沖縄でパスポートなしでは本土に行けなかった経験から、琉球史研究の道に進んだ経緯を話し、生徒からは驚きの声が上がりました。
続いてスライドを用いながら、琉球王国がかつてアジアの海上交易で栄え、多様な文化を取り入れてきた歴史を解説。その象徴である首里城が、沖縄戦で徹底的に破壊された経緯も説明されました。「沖縄戦ではおよそ20万人が犠牲となり、沖縄県民の4人に1人が命を落とした」と悲劇に触れつつも、「悲しみは消えないが、失ったものを取り戻すことはできる」と力強く語る姿が印象的でした。さらに、2019年の火災で首里城が再び焼失した際の絶望と、現在の復元プロジェクトが多くの専門家や若者によって支えられている現状についても言及しました。
最後に高良氏は、沖縄が歴史の傷を負いながらも立ち上がってきたことに触れ、「今日の学びを出発点に、沖縄で実際に見て、聴いて、感じて、自分の言葉で平和について考えてほしい」と、生徒たちに温かいメッセージを送りました。修学旅行を前に、生徒たちが主体的に学ぶ姿勢を育む、非常に有意義な時間となりました。