- 開催日時
- 2024年9月25日(水)14:25~16:00
- 会場等
- 福岡雙葉高等学校
1、2年生の生徒に迎えられたアムリス氏は、「皆さんは今、何に1番関心がありますか。そして解決できたらいいなと思う社会課題の中で、何が1番重要だと思いますか。この質問に答えることが、今、私がここにいる意味だと考えています」と優しく語り始めました。生徒たちと同じ年代の頃、人権や貧困の問題に関心を持っていたアムリス氏。青年期まで過ごしたシンガポールの発展を例に、環境問題も人間の行動の結果であると指摘し、歴史への理解の重要性を示しました。また、人間の生活は昆虫など生物に依存しているにもかかわらず、人間が生息地を破壊し昆虫が姿を消しつつあると述べ、気候変動への危機感を伝えました。自身のキャリアを交え、科学的、技術的、文化的に複合した課題が気候危機の背景にあることも語られました。
続いて英語で質疑応答が行われ、自分の将来に向けてすべきことや、社会課題の解決に役立つために学ぶべきことなど、たくさんの生徒から質問が寄せられました。「世界は急速に変化しています。皆さんが、今学んでいる分野と異なる分野のアイデアを受け入れ、広い視野を持ち、行動に移すことが大切です」とメッセージを送り、生徒たちとの熱気あふれる交流を締めくくりました。
参加者の声
・歴史を学ぶことは、ただ知識を得るだけでなく、今を知り、進むべき未来への道筋を捉える、まさに「温故知新」を体現していると思った。
・環境問題について、今までは気候や大気の影響のみを考えていたが、歴史的な背景やその要因などを見ることで、深く考えることができるとわかった。
・「理系に進む人は文学や詩に触れ、文系に進む人は科学的な知識を得て、視野を広げるべき」という言葉が印象に残り、苦手な科目にも一生懸命取り組もうと思った。