- 開催日時
- 2016年9月16日(金)/10:00~11:00
- 会場等
- 上智福岡中学高等学校
2016年度、学術研究賞受賞のアンベス・R・オカンポ氏が、福岡アジア文化賞公式イベントの一環として、福岡市内にある上智福岡中学高等学校を訪問しました。
“歴史はもっと面白くて身近なもの。日記をつければ誰もが歴史家に”
オカンポ氏は自身が歴史家になった理由を、読書好きで好奇心旺盛だったからと語り、ホセ・リサールの足跡を追い、英国の図書館で100年前にリサールが手にした本を見つけて興奮した様子を生き生きと話しました。
また、リサールが来日してメモを残していることや、今のフィリピンの人々の生活に浸透している蚊取り線香や氷菓が日本と関わっていることを伝え、日本とフィリピンとの意外なつながりを話しました。日記をつけ自分の歴史を振り返ることで誰もが歴史家になれると話し、歴史の面白さを説きました。
生徒たちは、ドゥテルテ大統領や原爆投下に対する意見、旧宗主国への思いについて英語で次々と質問。オカンポ氏はわかりやすい言葉で「大統領は犯罪者に厳しいが、人権は守られるべきではないか」「被爆国という一方の角度だけから物事を見ないように」「第二次世界大戦だけでなく、時代を遡って日本とフィリピンの長い交流を見ることが大切」など丁寧に回答。 オカンポ氏の生きた歴史の授業に生徒は耳を傾けていました。