- 開催日時
- 2018年9月21日(金)/10:35~11:25、 2018年9月21日(金)/14:25~16:15
- 会場等
- 堤ケ丘小学校、 和白中学校
2018年、芸術・文化賞受賞のティージャン・バーイー氏が、福岡アジア文化賞の学校訪問の一環として、福岡市城南区の堤ケ丘小学校と福岡市東区の和白中学校を訪問しました。
“自分の国の文化を大切に、自分でやろうと思ったことはやり遂げて”
堤ケ丘小学校
パンダワーニー伴奏者によるリズミカルな音楽で幕を開けた音楽交流会。まず、案内役の村山和之氏がパンダワーニーとティージャン・バーイー氏を紹介し披露される物語を解説。「マハーバーラタ」の物語を歌うパンダワーニーのパフォーマンスが始まりました。当初、児童たちは力強い歌声に圧倒された様子でしたが、次第にティージャン・バーイー氏の表情豊かな演技に引き込まれていき熱心にステージを見つめていました。
演奏後は児童たちが返礼として校歌を合唱。質問コーナーに移ると、楽器の特徴やマハーバーラタが作られた時代、パンダワーニーとの出合いについて児童たちは活発に尋ね、ティージャン・バーイー氏は一つ一つに丁寧に答えていました。締めくくりに「私は辛いことがあっても乗り越えて大好きなパンダワーニーを続けてきました。みなさんも自分の国の文化を大切に自分でやろうと思ったことはやり遂げましょう」とメッセージ。児童たちは盛んに拍手を送っていました。
和白中学校
全校生徒から大きな拍手とヒンディー語による歓迎の言葉で迎えられたティージャン・バーイー氏一行。最初に村山氏がティージャン・バーイー氏と「マハーバーラタ」を紹介しステージはスタート。演奏は次第に熱を帯び、生徒たちは感動の眼差しで動きを見つめ歌声に聞き入っていました。
返礼として生徒たちは「ふるさと」を合唱。その後の質問コーナーで生徒代表が、パンダワーニーを女性が演じることの苦労を尋ねると、ティージャン・バーイー氏は「当時は批判が強く、家族にも理解してもらえませんでした。しかし、パンダワーニーを愛していたので乗り越えることができ、今は幸せ」と答え、「希望や夢に向かってやりたいことをやり抜いてください」とメッセージを送りました。それに対し生徒代表がお礼の言葉と共に花束と校歌が入ったCDを贈呈。ティージャン・バーイー氏は笑顔で受け取り、全校生徒に手を振って感謝の意を表していました。