福岡市と(公財)福岡よかトピア国際交流財団が主催する「第32回福岡アジア文化賞授賞式」が、12月22日(木)、福岡国際会議場で開催されました。今年は、秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご臨席のもと、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から関係者のみが会して式典を執り行いました。
プロジェクションマッピングと連動した華やかなオープニング映像で、壮大に幕を開けた福岡アジア文化賞授賞式。大賞の林英哲氏と学術研究賞のタイモン・スクリーチ氏、そして芸術・文化賞のシャジア・シカンダー氏がステージに登場すると、会場は祝福の拍手で包まれました。
まず初めに、主催者を代表して髙島宗一郎福岡市長より「持続可能で多様性のある社会の実現が求められているからこそ、アジア地域の多様な文化と価値を広く伝える福岡アジア文化賞の役割は、これまで以上に重要なものとなっていく。」と挨拶。
続いて、秋篠宮皇嗣殿下より「受賞される方々の優れた業績は、アジアのみならず広く世界に向けてその意義を示し、次の世代へと引き継ぐ人類の貴重な財産になりましょう。」とのおことばを賜りました。
その後、選考経過報告、受賞者の功績紹介、賞状・メダル授与と続き、スピーチ・インタビューでは、タイモン・スクリーチ氏は「福岡は過去何世紀にも渡って国際交流の地として知られており、福岡の人々からのこの賞を受賞できることは格別の光栄である。」と、シャジア・シカンダー氏は「この賞を、アジアの知識、歴史、革新性を認識し称える、若い世代に捧げます。」と、林英哲氏は「世の風が激しく吹きすさぶ現代であればこそ、人々を前向きにさせる音や表現は必要で、そのような表現を目指して今後も歩んで行こうと思う。」と、熱く語りました。
最後は、林英哲氏の素晴らしい太鼓演奏の映像上映、花束贈呈が行われ、感動的な拍手に包まれながら、幕を閉じました。