2004年(第15回)福岡アジア文化賞学術研究賞受賞者の厲以寧(リー・イーニン)氏が、2月27日に逝去されました。
中国を代表する経済学者である厲以寧氏。経済改革の必要性をいち早く理論的に提起するとともに、その実現に向けて明快な改革論に裏打ちされた政策を提案。さらには改革を推進する人材を多数育成して、中国経済の目覚しい発展に貢献し、国内外で高く評価されてきました。
2004年の受賞時には、授賞式のほか、市民フォーラム「日中協力は東アジアの経済統合を促すか?」に登壇され、中国の経済改革では「政府機能の転換」「私有財産の保護」「所得分配の調整」を推進することの重要性を語りました。また、学校訪問では、「ウサギとカメ」の話の続きとして、最後はお互いに協力してウサギもカメもともに勝つというストーリーを通して、日本と中国の協力関係の大切さを語っていただくなど、たくさんの福岡市民と交流していただきました。
厲以寧氏が残した数々のご功績を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
福岡アジア文化賞委員会事務局