2014年(第25回)福岡アジア文化賞大賞受賞者エズラ・F・ヴォーゲル氏が、12月20日に逝去されました。

戦後アジアの政治経済社会の変動、とりわけ1960年代から2000年代にかけて、日本と中国の研究を中心に多大な成果を挙げてきたヴォーゲル氏。アジアの新興工業経済地域(NIEs)の分析などの先駆的な研究を行い、東アジアの国際関係史に関しても同地域の研究者と共同研究を重ね、冷静で重みのある提言を行うなど、アジア理解と平和に絶大な貢献をされました。

2014年の受賞時には、「激動の東アジア、今、そしてこれから~エズラ・ヴォーゲル氏からの提言~」というテーマでの市民フォーラムや、市内の大学で講演会なども行っていただきました。
また、今年(2020年)、ヴォーゲル氏ご本人から福岡市や福岡アジア文化賞に向けてメッセージをいただいたばかりで、これからもますますの活躍を期待していただけに、非常に残念でなりません。

エズラ・F・ヴォーゲル氏が残した数々のご功績を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

                                                                       福岡アジア文化賞委員会事務局