2007年(第18回)福岡アジア文化賞芸術・文化賞受賞者の朱銘(ジュウ・ミン)氏が、4月22日に逝去されました。
アジアを代表する彫刻家である朱銘氏。東洋の精神性を独自の手法で表現するダイナミックな作品で世界を舞台に活躍し、専門家のみならず市民からも幅広い支持を得てきました。また、自らの作品を展観する朱銘美術館を創設するなど、芸術普及に多大な貢献をしてきました。
2007年の受賞時には、授賞式のほか、福岡アジア美術館で開催された「朱銘展」で講演され、台湾から運んだ自作を前に「藝術とは修行である」と朱銘芸術の精髄を語っていただきました。また、その他の作品をスライドで紹介され、氏の創作意欲について、120名余りが詰めかけた会場からは次々に質問の手が上がりました。さらに、学校訪問では、「身近なもので芸術してみよう」のテーマで、図工の時間にスポンジやペットボトルなどの材料を自由に使って自分だけの顔を作る特別授業を行ってくださり、たくさんの福岡市民と交流していただきました。
朱銘氏が残した数々のご功績を偲び、心よりご冥福をお祈り申し上げます。
福岡アジア文化賞委員会事務局