2018年(第29回)福岡アジア文化賞受賞者が決定いたしました。
本日エルガーラホールにて行われた、福岡アジア文化賞委員会にて、本年度の受賞者が下記の通り正式に承認されましたので、ご報告します。
2018年(第29回)大賞
- 中国 / 映画
賈樟柯氏は21世紀の中国を代表する映画監督である。故郷の山西省をはじめとする地方の都市を舞台に据え、急激な経済発展がもたらした社会的歪みの中で苦悩しながらもしたたかに生きる市井の人々、とりわけ若者たちが抱える閉塞感や希望を等身大に描いた数々の作品で、中国のみならず世界的に高く評価されている。
2018年(第29回)学術研究賞
- 日本 / 経済学
末廣昭氏は、日本におけるアジア経済研究の第一人者である。末廣氏の学問的業績は、タイ経済研究を基盤としてアジア全体の工業化や経済実態を解明し、日本のアジア研究の発展に主導的な役割を果たした。またアジア研究の組織化や若手研究者の育成でも大きな貢献をなした。
2019年(第30回)芸術・文化賞
- インド / 音楽
ティージャン・バーイー氏は古代インドの叙事詩『マハーバーラタ』に基づく歌語りのパンダワーニーを現代に伝える第一人者である。先住民であり女性であることで二重にインド社会から差別されてきた中で類まれな天賦の才と強い意志をもって歌い続け、女性たちや虐げられた人々に勇気と励ましを与えてきた。