福岡アジア文化賞委員会の承認を経て、2024年(第34回)福岡アジア文化賞受賞者が決定しましたので、下記のとおりお知らせします。

なお、授賞式は9月26日(木)に開催します。

2024年(第34回)大賞

真鍋 大度(アーティスト、プログラマー、DJ)

真鍋大度氏は、先進のメディアテクノロジーを、従来の枠にとらわれない形式で表現やコミュニケーションへと展開するアーティストである。身体に根差す歌やダンスといった表現と科学技術をシンクロさせ、芸術へ昇華させつつ、未来社会への問題提起やエンターテインメントとしての可能性を、作品やプロジェクトを通して発信し続けている。

2024年(第34回)学術研究賞

スニール・アムリス(歴史学者)

スニール・アムリス氏は、ベンガル湾を基軸とする南・東南アジア地域の、国民国家の枠を超えるアジア史を扱う歴史家である。近作では人と自然環境の関係性を、史実に着目しつつ、環境、経済、政治、思想の視点から語るとともに、気候変動等の現代的な問題意識をその歴史劇に織り込み、「グローバル・ヒストリー」を実践している。

2024年(第34回)芸術・文化賞

キムスージャ(アーティスト)

キムスージャ氏は、アジア文化を起点に1990年代から国際的な存在感を放ってきたアーティストである。韓国の伝統的な風呂敷包みであるボッタリを使う作品や映像作品に加え、光の性質を利用して空間全体に虹色のスペクトルを見せるインスタレーションで広く知られる。壮大な宇宙観や普遍的な真理へ至らせる実践は、世界の調和や均衡を意識させるものである。