2025年(第35回)福岡アジア文化賞受賞者決定!

福岡アジア文化賞委員会の承認を経て、2025年(第35回)福岡アジア文化賞受賞者が決定しましたので、下記のとおりお知らせします。

なお、授賞式は9月16日(火)に開催します。

2025年(第35回)大賞

高良 倉吉(歴史学者)

高良倉吉氏は、琉球史研究の多方面に新境地を開いてきた歴史家であり、首里城正殿復元にも傑出した貢献を行うなど、歴史の表現者、プロデューサーでもある。綿密な資料分析、グローバルな視座による歴史観、卓越した行動力、分野を超えた企画立案のすべてを統合し、琉球史学を、学術研究から現代における実践の場へと広げている。

2025年(第35回)学術研究賞

白 永 瑞(ペク・ヨンソ)(歴史学者)

白永瑞氏は、韓国を代表する中国現代史研究者であり、国境を横断して、民衆や市民が生活する「核心現場」の視点から東アジアを考察する思想家として、社会科学・人文科学における指導的な役割を担ってきた。東アジア人としての白氏の思想的営為は、現代世界の困難な諸問題に取り組むための重要な指針を示している。

2025年(第35回)芸術・文化賞

ヴォ・チョン・ギア(建築家)

ヴォ・チョン・ギア氏は、東南アジアの伝統と現代の建築技術を融合し、地域の環境や植生に配慮した建築デザイン、竹や木を材料として扱う構造デザインなど、数多くの斬新な提案を実践している建築家である。急速に発展するベトナムの都市課題を解決する建築のあり方を追究し、環境に優しいエコロジカルな建築の姿を、説得力を持って提示している。