「誰かと出会う」をテーマに、学校では学べないような話や演劇の裏話など自身の体験をもとに、時折笑いも交えつつ講演が行われました。冒頭にあった校長先生の「貴重な話を聞けるこの時間に感謝してください」との言葉どおり、生徒たちは未知なる演劇空間の話に食い入るように耳を傾けていました。特に「高校時代がとても大事だった」という佐藤氏の話は、学生たちの悩みや気づきと切実にリンクしたようで、知識を吸収しようと熱心にメモを取る生徒も。佐藤氏は今の自分につながる本との出会い、町との出会い、人との出会いも全てこの時代が始まりだったと振り返りました。

　質疑応答では海外でも自立できるためのアドバイスを求められ、「海外と自分の間に大きな壁はない。必ず自分の目で見て感じてください」と回答。さらに「“おかしい、変だ”と思った感覚は大切にして、捨てないでいてほしい。そして明日ではなく明後日を信じて」とエールを送りました。